なんでも言えることですが、撤退という戦略が一番むずかしい戦略です。どんな戦いにおいてもメンバーの士気を高め、一気通貫で進めていくことが肝心になります。その中で撤退というネガティブな行為を事故なく進めることほど難しいことはありません。歴史から見てもわかるのですが、世界中の歴史の戦略で撤退を出血なしで終えた事例はそうそうありません。なんとも難しいものなんです。

さて、本題のCSRをやめるということも同様のことが言えます。本業で充分な売上げ利益を出せる仕組みをCSR的な観点で構築しておらず、とってつけたようにCSRに投資をしたのはいいが、本業が失速し、売上利益が減少し始めたら。CSRをやめるという判断も浮かび上がります。冷静に考えればCSRの部門を解消し、他のスタッフ部門に吸収しつつ、CSRを考慮においた経営に戻していくのがいいのかと思います。

どのような経営行動でも急激に進めるとその反動はあります。CSRをやめよう!といったとしても一気にやめるとその分反動はあります。望ましいのはCSRを第一義的に考えて、とってつけたようなCSRを標榜する姿勢を改善することが望ましいのではないでしょうか?求められるのは、本来あるべきであったCSRの姿。とってつけるのではなく、行動指針の根幹にCSRを括りつける行為が求められるのではないえでしょうか?

本来CSRと行動指針を紐付けることでよりステークホルダーと呼応した経営ができ、マーケット・インでリーンな組織が構築できることにより売上利益が安定的に生まれるというのが望ましいのだとは思います。とはいえども、そんな事例はあまりないのも実情。CSRをやめようという意見がでたらまずはソフトランディングのイメージを作るようにしてみてはいかがでしょうか?

 

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