ちょっと通販業界で話題になっている送料無料についての考え方。

アマゾンが自ら販売主となっている部分では送料無料が当たり前。同時に翌日もしくは遅くても翌々日には商品が到着する。一方楽天やアマゾンのモールでは、商品が送料無料かどうかについては出店者次第。で、今回話題になっているのが、楽天が送料部分も課金対象にしたということ。送料部分に課金をするということで、これまで以上に出店者側の負担が大きくなる。とは言えども、楽天側もオプション費用の価格見直しを行うことで出店者の負担を今と同等程度にしようとしている。

でも、なぜ送料を課金するのか?それは対アマゾン戦略の一貫としか言えません。アマゾンの自社物流を使えば、送料無料で翌日配達も可能。このレベルに楽天のサービスを合わせるとしたら楽天の出店者を紐でくくって、送料無料・あす楽(翌日配達)の導入という方向に向かわせなければいけません。そうなると課金システムを変更し、ムチとアメのムチを活用して方向性を固めていくという流れになります。

でも、送料無料は差別化になるのか?そこが疑問です。どこでも送料無料は当たり前。送料なんて払うのであれば買いたくない。そう顧客が強く思う場合は以下のようなものです。

DVD・BD・ゲームソフト
家電
ブランド品
メーカー商材のアパレル

どこでも買えるものは送料無料でないと書いたくはありません。しかし、そこでしか買えないもので、価値があるものであればそれは違います。型番商品ではない商材をどういう風に価値を高めて販売することが出来れば、その商品に対しては送料は支払います。

商品の価値を少しでも高めたいとお思いの事業者の方は御気兼ねなく御相談くださいませ。