昨年末からスタートトゥデイ、ZOZOのアマゾンとの競合状況について書いてきた。その中で何度か競争する時の軸をずらすべきだと、戦う事業ドメインを考えるべきだと申し上げてきた。アマゾンとスタートトゥデイを単純に比較すると以下のような項目で比較ができる。

 

在庫量

品揃えの幅

送料手数料

配送スピード

ポイント原資負担

 

しかし、以下であればどうだろうか?

 

センス

提案力

鮮度

ライフスタイル

 

比較できただろうか?多分出来なかった。そこにスタートトゥデイの存在価値があり、そこをパートナーや顧客を始めとするステークホルダーは評価し、価値を見出していたのではない?しかし、その事業領域の設定をアマゾンと同じ土俵に設定してしまったために成長鈍化を招いてしまったとはいえないだろうか?

 

そもそもZOZOタウンのコンセプトは街だった。そこから、コンセプトを変更させて街から人へとシフトさせた。そこで、利用者の声を反映させソーシャルショッピングを狙った。そのタイミングでアマゾンが本格的にファッションに参入した。コンセプトを再度練る形もない中で、上記の通り一遍の比較の土俵に引きずり込まれた。

 

当初の街というコンセプトにはセンス・提案力・鮮度・ライフスタイルは含まれていた。SNSを活用した人にコンセプトを移行することで自らコンテンツをつくることをやめ、消費者にその選択肢を与えようとしたのだとおもう。そもそものドメインを大きく変更し、突き進むには非常に苦労があったと思う。

 

しかしながら、市場からは受け入れられなかった。その結果が成長率にあらわれていると思う。事業領域の変更や、事業領域の定義を変更することは常にリスクを伴う。なぜならば、そこには経営戦略の源泉が存在する。企業の存在理由にもつながるからだ。私たちは●●のために存在している。●●を提供するためにいる。という言葉がない限り、事業は踏ん張れない。今一度自らの事業の存在理由と事業の立っている場所:事業領域を再確認してみてはどうだろうか?

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