最近、寄付系のCSRコンテンツというか?コーズ・リレーテッド・マーケティングといか?よく見かける。最近ではヤフー株式会社が広告の一部をNPOやNGOに寄付することを発表していた。私もCSR関連の仕事をするまでは、寄付って凄いなーとか、素晴らしいなーとかしか考えたことが無かった方です。自分の行動がソーシャルグッドにつながることをつなげてくれる企業の活動いいね!っていう感じでした。

しかし、CSR関連の仕事をするようになってCSR寄付系コンテンツは透明性が大切なことを思い知らされました。NPOの不正な活動で記憶に新しいのが大雪りばぁねっと。8億もの岩手県山田町の予算を使い込んで破産したNPOです。何でもかんでも寄付すればいいのか?というとこのようなケースもあります。CSR寄付系コンテンツの課題は次の3つ。

1.寄付する先の選定
消費者から募った資本を寄付する先の選定方法および基準の明確化は大切です。寄付してほしい団体は沢山いますが、その寄付で何をなすのか?どういう大義でその寄付をあつめたのか?集めた時の大義とずれない、ブレない寄付先の選定が必要になります。

2.寄付した後の追跡調査
厳しい選定基準をつくり、その基準を通過した先に寄付金を渡すとして問題は渡した後の経過になります。渡したら渡しっぱなしというのが一番望ましくない状況かと思います。その寄付金は大義で集めたお金ですから、その大義が達成されているのか?目標は達成できているのか?などの追跡調査は必要になります。

3.それらに関する透明性
なぜ、追跡調査や選定理由が必要なのか?その理由は寄付をしてくれた人に対してのアカウンタビリティ(説明責任)が発生するからです。説明責任のない寄付系のCSRは単なるマーケティングにすぎません。消費者と共に社会をよくして行きたいとかいう大義を打ち出すのであれば、消費者を裏切ることはしてはいけません。消費者に対して説明する責任が存在します。

ということで、不明確な寄付系のCSRを行うと先々ブーメランのように帰ってくる可能性もあることは覚えておいてほしいです。何処の誰だかわからない人に寄付して、成果もわからない状態になって、使い込まれて終わってしまう寄付があったとしましょう。これまでは寄付してきた人は物言いをしませんでした。今現在、2013年はSNSを活用して物言う消費者が増えてきています。不明確な寄付は後々おおきなリスクにつながる可能性があります。

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