昨年私も何度かCSRとCSVについて書いてみた。で、結論としてはCSRの拡張解釈がCSVにしか過ぎないことであり、CSRを競争優位の源泉にひもづけるとCSVと呼ぶんだなあと理解した。なのでまずはオリジナリティあるCSRアクションを一つ一つ作ることがまずは大切なんじゃないかと現時点で結論づけている。

そもそも、CSVというのは価値創造のことを指している。そもそものCSRとはレイヤーが違う話になる。最近、CSRよりCSVを目指してという議論が日本で取り上げられる機会が増えているのだが、CSRがちゃんと出来ていないと競争優位の源泉を作り出せない。多分、CSRで結果が出せず焦ったCSR関連の人たちがCSVだとか言い始めて焦っているんじゃないかと思う。

では、CSRで結果を出すということはどういうことだろうか?ステークホルダーとの関係が良好に築け、業績が伸ばせたと測定できた状態だ。ブランド価値評価もひとつの指標にもなるかもしれない。売上げ・利益も指標になるかもしれない。測定方法は各企業の置かれる状況やCSRアクションによって大きくことなるだろう。

見当はずれな、自己満足で終わるCSRアクション、CSRコミュニケーションの蔓延がCSVに拍車をかけているのかもしれない。いまこそ、CSVを我社に!と言う前に・・・。今一度自分たちのCSRは責任を果たせているのか?ステークホルダーから賛同してもらい、愛されているのかを確認するところからはじめてはどうだろうか?