自然環境破壊を防ぐ。これは現在に生きる私たちの大命題であり、同時に7世代あとの人間にも同じ課題になることだろう。同時にそれ以上に今生きる人間そして7世代あとに生きる人間にとって最も重要なのは、自然環境を再生することにある。今日の自然環境が再生しないことには、極論で言うと人類は絶滅してしまうのかもしれない。

地球環境は生態系サービスの維持で成り立っている。この生態系が破壊されると徐々に食物連鎖の上部に住んでいるものが追い詰められていく。そう、私達人間は自分たちと全く関係ないミツバチの絶滅などで徐々に追い詰められていくのだ。これはとっても大きな絵の話で、ビジネスに関係ないのだろうとお思いの方も多い。しかしながら、冷静に考えてみるとそうでもないことがわかる。

現在、国内人口は少子高齢化が進み1000年もすると日本に暮らす人間は東京ドームに入るくらいしか居なくなるとも言われている。生態系を維持し、社会問題に取り組むことが企業の生存にも重要になる。いいもん日本から離脱して海外でと考えている人も多いかもしれない。しかしながら、海外でも同様のことが言える。アフリカでも社会構造の組み立て方次第では少子高齢化になってしまう。

そんな未来予想図が見えている中で住んでいる私達が今出来ること、やるべきことは環境負荷を軽減し、自然環境破壊を防ぐような消極的で良い物なのだろうか?積極的に環境問題に取り組んでいます!と言い切る会社のいくつの会社が自然環境の再生や社会問題解決に向けた取り組みをしているのだろうか?攻めのCSRの中でも問題・課題の設定が間違っていると結果的に守りのCSRになってしまう。攻めのCSRでは、環境負荷の軽減という目線ではなく、環境自体の再構築・再生という目線で取り組んでいただきたいものだと思う。