日本ではグリーンウォッシュはまだまだ知られていません。その大きな理由としては環境関連NPOの声がマスメディアに届いていないからです。まぁ日本の社会構造上、日本のマスメディアでグリーンウォッシュが報じられることは少ないかもしれません。

メーカーがスポンサーであり、主たる顧客であるメディアにおいて、顧客の社会問題を大きく報じるようなことはしたくありません。わかります。

では、海外はどうかというと?実は法律を制定している国もあります。オーストラリアではグリーンウォッシュを行った会社が実際に環境破壊している場合は、その破壊した額相当の金額を支払わなければいけません。米国の公正取引委員会では自主的なマーケティングガイドラインを提示しています。同時にNPOが強い。グリーンピースをはじめとするWWFと連携するNPOが非常に声が大きいのが事実です。日本のグリーンピースもありますが、アメリカのそれと比べるとまだまだ声が小さいのが事実です。

アメリカのグリーンピースでは、壁一面にポスターを貼ったり、ツイッターやフェイスブックを通じて、多くの人を巻き込んで活動を推進します。あまりにもそのソーシャル・マーケティングがうまいものですから、メディアも報じざるをえない状況になっています。
では、なぜグリーンウォッシュが発生するのか?それは環境側面をマーケティングのひとつとして捉えているからです。これはCSRにも言えたことなのですが、楽しい・かっこいい・社会にいい!みたいな部分を全面に押し出した広告やホームページを作る風潮がこの日本では近年非常に強くなっています。これを推進する広告代理店の方やコンサルタントの方も多いのが事実です。彼らが少しでも「ひやっ」とする事例があれば、行動も考え方も変わるのだと思うのですが・・・。

グリーンウォッシュを避けるためには、より多くの専門家に相談をすること。正と負の環境側面をフラットに見て、その両方を開示すること。どうしても環境を広告に歌いたいならば、自社基準で〈ISO14021(JIS Q 14021)〉に準じて、環境ラベルタイプ2を作ることをオススメしています。

環境ラベルを作ろうと考えていらっしゃる企業様は御気兼ねなく、御相談くださいませ。