中小企業でもCSRに取り組むべきだという風潮がある。日本の労働人口の7割が中小企業で勤務していると言われています。この人達が動けば、CSRも動くことは間違いありません。しかしながら、中小企業ってCSRにに取り組む余裕あるんでしたっけ?少ない人数でギリギリのラインで頑張っている中小企業が物凄く多い日本社会でCSRなんて考える余裕があるでしたっけ?

正面からCSRにぶつかるとまず無いです。CSRレポートなんかよりも売上げ、利益、資金繰りが大切です。でも、中小企業だからやらないといけないこともあります。実はそれがCSRだったりします。それをCSRだと思っていないで行なっていることもあります。CSRは企業の社会に対する責任を果たすことです。社会といっても幅広いので、それをまずは規程しないといけません。お客様、従業員、取引先、地域社会、環境と自分たちが日頃お世話になっている人々を明確にして、その人たちとどうやって「自分たちと一緒に歩みを進めて」もらうか考え、行動することがCSRです。

従業員 働きやすい環境をつくっているのか?
性別・障がい・年齢・国籍に関係なく働けるか?

地域社会 地元に貢献しているか?
地域住民と共になにかアクションを起こしているのか?

取引先  協働でよりより仕事環境をつくっているか?
取引先が一緒に働きたいと思ってもらえるような行動をとっているのか?

環境  コンプライアンス尊守は勿論、環境活動を行なっているか?
ゴミ拾いではなく、地域環境保全や創造につながるアクションをしているか?

冷静に考えると大企業と中小企業は関係なく、ステークホルダーとのコミュニケーションは重要であることがわかる。生き残る企業はこれからはステークホルダーマネジメントを考えコミュニケーションがしっかりとれる企業なのかもしれない。そういう考え方が世の中に広まってくれると世の中の企業がCSRにドンドン取り組んでくれるようになるのではないかと思う。

そのためには、今の中小企業のみなさんがCSRに対するアレルギーをなくしてくれることが大切だ。CSRは決して、間接費用が増えることではなく、今の事業をより円滑にまわして、より利益や売上げそして資金繰りをよくするためのものなのだ。中小企業の経営企画などに取り組んでいらっしゃる方は是非、一度自社のステークホルダーを書きだして、そのステークホルダーと良好な関係が築けているのか?どんなコミュニケーションをとっているのか?一度考えてみてはどうであろうか??