もうここ数十年生きた英語力がビジネスで求められている。そのことは間違いないと思っている。恐らくこの先、好況になろうが、不況になろうが、グローバル化というキーワードは間違いなく日本を飲み込むだろうとおもう。世界経済の流れを見ていれば、その流れは避けられない。これからブロック経済圏が強化されることも考えにくい。社内公用語が英語になることは考えにくいが、株主や本社が海外の会社ということになることは容易に想像できる。その時に経営層に対して話をする言語が英語になることは考えられる。

 

その時に重要になるのが、TOEFLやTOEICなどの点数と同時に何について話が出来るかも重要になる。意思決定を促す事ができる、力強い提案が英語で行えるか?ということが大切になる。その為にはキリスト教の道徳観やイスラム教の道徳観など人々の価値判断の基準に根ざすところの考え方をちゃんと抑えておくことも必要になってくるだろう。同時にその考え方にあうロジックも構築できないといけない。そうなると海外のlaw schoolやbusiness schoolで勉強することが一番の近道だろう。日本の大学院にいくら通っても、そこに居る人間は日本人で、評価するのも日本人だとしたときにグローバルな観点を身につけることは難しい。

 

それらのテクニックの元に根ざすのが、その人の熱さだ。実は英語なんて通訳が居れば問題無いだろうし、ロジックだって優秀なブレーンが居れば問題ないだろう。問題はそんな人間を突き動かすことができるかどうかになる。そういう人たちを巻き込んで、動かすことができるかが最も重要になる。どんなにテクニックがうまくても、周りの人が動いてくれないとしたらどうだろうか?全く意味が無い。

 

結論として以前書いた内容と同じ内容になってしまうが、これからより求められる人間像は人間力がある人間になる。キーワードとしては、共感力・感動力・気遣い・おもてなし・巻き込み力・熱さといったところが重要になるのではないかとおもう。座学を一生懸命剃る前に、人間として自分がどうなのかを一度問うてほしい。