■ヴィジョン<キャラクター

ベンチャー企業、中小企業問わず、数百人規模までの会社にビジョンは必要なんだろうか?色々なコンサルタントがヴィジョン経営を声高らかに叫ぶが、そんなにビジョンは重要なのだろうか?ビジョンが必要な企業には条件が存在している気がする。それは、人数が多くトップのキャラクターが伝わらない。これに限る。比較的小さい規模の企業においては、ビジョンの前に「愛される経営者」がひつようになる。愛される経営者とは簡単に言い換えれば、「カリスマ経営者」ということになる。
カリスマ経営者というとお高く、そんな人になれない気がする。そのカリスマ性を分解するとようは、「この人のために働きたい」と思わせるかどうかだ。この人のために働きたいが会社の規模が大きくなると「この会社で働きたい」にかわる。この時、ビジョン経営という状況になる。最初からビジョン経営などの思想を持ち込むと経営者のキャラクター不在の危うい会社になってしまう気がしてならない。

■愛される社長とは?

じゃあ小さい会社の社長はどうすればいいのか?そもそも、自分と仕事がしたいだろうか?あなたはあなたの元でブレインとして、営業として働きたいだろうか?スタッフと飯行って、おごってるか?親身に話を聞いてるか?自分でも一緒に働きたくない人間では決して愛される経営者とは言えない。少なくとも昨日より今日の自分とだと働きたくなるように日々努力することが必要な気がする。どんな努力か?まずはスタッフ全員のプロフィールを頭に入れているか?誕生日は?家族構成は?つぎにどんな仕事ぶりか?先月どんなことを達成したのか?できなかったのか?可能な限り全てを頭に叩き込むことができているか?次にできる努力は、聞くことと見ることだ。よく聞いてよく見て、従業員の状況を理解しているか?ということだろうと思う。私生活、仕事問わず、どんな課題を抱えているのかを把握することだと思う。

■愛される社長=愛される・・・

でも、冷静に考えてほしい。これは経営者だけに言えたことではない。リーダーシップを持って仕事をする人全てに必要な要件なのかもしれない。ビジネスマンとして多くの人から愛される人はどの企業でも会社の中心にいる。そんなビジネスマンは行く末はその会社の経営者になるべきだし、もしくは自分で会社を興すべきだ。ヴィジョンよりもまずはキャラクター。夢より人。人が出来ていないのに、夢なんて語ってもしょうもない。そんな人が語る夢は安っぽい子供だましにしか過ぎない。目指すべきは、

本物経営者が語る、本物の夢

ではないだろうか?