ある企業に長くお世話になっている。大学時代および大学院時代にアルバイトして、卒業後もフリーランサーとしてお邪魔させていただいた。その企業の経営者の方から聞いた話を今日は書きたい。その企業の取引先に某大手ファーストフードチェーンのオーナー兼社長の方がいらっしゃった。その方と商談をしている時にこんな質問をしたそうだ。

 

それで、それはいつまでに必要ですか?

 

オーナーは目を見開き、即答で

 

昨日まで。

 

といったそうだ。

 

この話、初めて聞くと「?」という感じになるかもしれない。しかし、このオーナーの返答の仕方は明快だ。今すぐ必要だと言われるよりも、昨日までと伝えた方がよっぽど緊迫感が伝わる。同時に、聞いている相手にも確実にスピード感が伝えられる。

 

仕事をする上でどうしても、スピード感というものがなくなることがある。ハーバード大学あたりで一時期アジルコンペティションという言葉が流行っていたように、現代社会のビジネスにおいて、スピード感というものはどうしても必要なものになる。

 

今やっている仕事って昨日までにやらないといけない仕事だったんじゃないか?今一度考えて見てほしい。