ユニバーサルデザインとかバリアフリーとかいう考え方がある。どのような障がいを持っていても健常者と一緒に過ごせる、一緒に使えるという考え方でサービスやプロダクトをつくることだ。そういったモノづくりに携わりながら気持ち悪い感覚を長い間持ってきた。それが何なのかわからないで居たのだが、ちょっとだけわかったことがある。

 

それは、へりくだる感覚だったということに気がついた。健常者の私達が障がいを持つ人達に対して「合わせてあげる」というような感覚を少しでも持った場合、ユニバーサルやバリアフリーという言葉は欺瞞に満ちた厭らしい言葉になる。健常者が自らのレベルをスタンダードと捉えて、障がいをもつ人の生活がそれよりも低いと捉えて、そのレベル感をすり合わせる考え方の上でサービスやモノづくりを行うことは傲慢なのではないかと思う。

 

障がいは障がいではなく、それは個性であり、それもアビリティ。アメリカを中心に障がいを障がいと呼ばず、異なった能力という名称で呼ぶ。そういう観点を基礎に構えものづくりやサービスを考えた時のユニバーサルデザインやバリアフリーは相当異なる、配慮や機能が生まれるのではないでしょうか?

 

そこで大切なのは障がいをよく知ることだと思います。障がいは人それぞれ。全ての障がいを持つ人が一律同じ能力があるとも言えません。近年では複合障がいの方も多くなってきています。どういうことが出来て、どういうことが出来ないのかを知ることがまずは本当の意味のユニバーサル、バリアフリー、共用品をつくりあげる上での重要なポイントになります。まずは障がいを持つ方と一緒に時間を過ごし、何が出来て、何が出来ないのかを肌で感じるようにして行きましょう。

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