従業員の成長やスキルアップについて相談を受けることがあります。従業員のキャリア形成はこれまで企業が計画性を持っておこなってきていました。転職活動がさかんになったある時期からキャリアアップ、キャリア形成=転職という図式が出来上がったように感じます。転職活動が盛んになることで、長期的なキャリア形成が不可能になり、ベテラン社員が不在となる企業も増えてきました。

ベテラン社員が存在することで、得られたメリットは
1)精神的な支柱になる
2)会社のDNA、イズムを伝える存在になる
3)社会的なロールモデルになる

そういったことを伝えるベテラン社員が不在になり、社会人としてどうあるべきか?社員としてどうあるべきか?が崩壊していきはじめた。無論、社会的なロールモデル自体が多様化していき、こうあるべきというモデルが崩壊しているのも一つの理由にはなっている。

では、なぜ社会的なロールモデルが崩壊していったのであろうか?ひとつには地域社会の崩壊が理由としても考えられる。近所のおじさん、近所の兄さんが居ない。単身世帯が増加して地域で人生について考えたり話し合ったりする機会がなくなっていったこともひとつの問題がある。メンターとして存在していたそういった地域社会の先輩が居ないことも影響している。

メンターが存在していたから、強い地域社会や強い企業風土が存在しえたのに、メンターが不在になることで弱体化するケースは数多く見られます。どうやれば社内にメンターが定着し、メンターを中心とした企業風土を再構築できるのか?お悩みの企業様いらっしゃいましたら気兼ねなく御相談くださいませ。