ウォールマート訪問

本日シアトルの郊外でウォールマートに訪問した。ウォールマートは米国の小売の構造を改革した米国最大大手のディスカウントスーパー。1980年台から1990年台全米各地にディスカウントをオープンし、Every day low priceをCIおよびキャッチコピーに急激に成長していった。1990年台から急激にウォールマートは世論から批判を受けることになる。

低賃金
地元経済の破壊
環境破壊

それらを受けて、ウォールマートはCIを大きく変更した。
Save money. Live Better.
似たような安売りっぽいが、より消費者=生活者への提案型のCIにシフトしていった。それまでのウォールマートのコミュニケーションを大幅に変更するものだった。CI変更後ウォールマートは取引先にCO2の開示要求などを含めて急進的にCSRに力を入れている。
従業員の低賃金の問題を始め大幅な改善がなされ、従業員のモチベーションも改善したとされていた。

訪問してみて思ったのは、確かに変わったのかもしれない。ということだった。今まで幾つかのウォールマートを2000年初頭や1990年台に訪問していたが、従業員がいきいきと笑顔で接客し、接客していない従業員は従業員教育をしたり忙しそうに走り回っていた。

CIを変更しても、そうも早くは従業員は変わらない。そこに対して浸透させるための教育も熱意も必要だ。そこに相当な工数と努力をさいているんだろうなあと思った。
訪米中にもう一度訪問して、MDがどうかわったか?従業員がどのような接客をしているか今一度確認したいと思った。