Black-bird fly                                Black-bird fly, into the light of a dark black night

当時ビートルズのメンバーだったジョンレノンとポールマッカートニーが1968年に書いた詩の一節です。曲名はBlackbird。アコースティック・ギターが印象的な楽曲でギターが好きな人は引きたくなるような曲です。この曲メロディもさることながら、詩が抜群に重くて印象に残るものがあります。

真夜中に真っ黒の鳥は歌うよ、壊れた翼で飛び方を生涯かけて学ぶ
この瞬間を待っていた

真夜中に真っ黒の鳥は歌うよ、生涯かけてくぼんだ目で見て学ぶ
自由になるこの瞬間を待っていた

真っ黒の鳥は飛ぶ
真っ黒の鳥は飛ぶよ、真っ暗闇のなかの一寸の光を目指して。

これだけの詩なんですが、この詩の解釈は様々なものがあり、当時物議をかもしたようです。その解釈の中にこんなものがあります。Black bird はBlack Girlという解釈でした。当時人種差別が激化していた米国の社会風刺として歌われたのではないか?というものでした。自由という光に向けて飛び立つ黒人の女の子というイメージです。

人間は誰しも、どんな社会においてもより良い社会を模索しますし、その権利を持っています。そのより良い社会を模索する方法は色々な形があります。昔はそんなのは国連の組織か慈善団体がすることだろう?というイメージがありました。しかしながら、グローバリゼーションは国連の想定以上に進み、国連はその具体的なアクションをNPOに明け渡しはじめました。

2010年以降国連は企業に対して、より良い社会形成の重要な役割を企業に対して参加を強く求め始めました。それがグローバル・コンパクトというものでした。国連単体では、より良い社会を形成することが出来なくなり、ついに私企業に対してその参加を求め始めたのです。

企業の本質は「社会に対して便益を与える」ものであると考えています。イノベーションを起こし、パラダイムシフトを促し、社会にインパクトを与えて、より良い社会にすることが企業の本来の目的なのではないかと思っています。この考え方は東京証券市場の上場の要件には含まれていませんが、私はこの考え方は上場要件に含むべきものではないかと思っています。単なる投資の対象、投機の対象ではなく社会に便益を与えることに対して投資活動を促せるようにしないと資本主義の本論からずれていくのではないかとさえ思っています。経済学の中でもこれに対するアプローチは様々だとは思いますが・・・。

企業は全てBlackbirdの様に一寸の光を目指してたくましく飛び続ける鳥のようであるべきではないかと強く思います。

自社の社会に対して提供する便益が見えない。
自社がどのように社会・環境に対して貢献できていいるのかわからない。
どのように社会・環境にアプローチするべきなのかわからない。

そういう企業のご担当者様は御気兼ねなく御相談くださいませ。