日々街を歩いていても、お店に入っても気になることが多い。余計なお世話なことが多いのだが、ああもう少しこうすればいいのになとか思うことがある。実際にそれをお店に伝えることも多々ある。何故ならば、伝えることでそのお店が良くなる可能性があるからだ。私がそんなことをするようになったのはある「きっかけ」がある。

そのきっかけはアメリカの大学院で授業を受けている時にあった。当時、消費者行動学という授業を受講していた。この授業は教授の英語もしゃべるスピードがべらぼうに早く理解するのが難しかったので苦労していた。でも、この授業はその大学院では人気授業だった。その理由は教授の会話術にあった。授業の中でちょくちょく小芝居を見せながらケースを示していくからだったのではないかと思う。

ある日の授業で小芝居をその先生が行っていた。その小芝居はこんなものだった。ある日彼がロードサイドのイタリアンレストランに訪れた時にサービスも味も悪かったが、お店の雰囲気は抜群に良かったそうだ。お水も持ってこない、オーダーをとりにくるのも遅い、料理が出てくるのも遅い。チップに0円と書いたそうだ。

すると、ウエイトレスがその0円を見て泣きだした。私のサービスの何が悪いのか?と聞いてきたそうだ。それに対して、あなたを個人的に責めるつもりはない。そういう教育をしているお店が悪いと伝えたそうだ。マネージャー、店長、社長のサービスが末端に出てくるとしたら店員を責めるのはお門違いだということを聞かされてドキッとした。

それ以来、お店のサービスや味が悪いなと思った時で尚且つその店が気に入った場合は店長やマネージャーに忌憚なく改善点を伝えるようにしている。それを聞いて相手が気分を悪くしようが、しまいが関係なくそれは伝えるようにしている。それを伝えることで、少しでもそのお店がその企業が元気に前に進めるようになるのであれば、それは価値があることなのではないかと思う。

気がつくことで多いことでマイナス面だけではない、プラスのことにも気がつく。例えば
・キャッチコピー
・タイトル
・看板のデザイン
・待ちゆく人の洋服のコーディネート
・持っているもの
・姿勢やスタイル
・看板の表示位置
・タイミングのいいサービス
・相手の立ち位置を見たサービス
・気の利いた会話
・笑顔
いろいろなものに目を配り歩いているといつもの生活ももう少しだけ楽しくなる可能性もあります。いつも何気なく過ぎ去る物事を違う目で見つめてみませんか?いつもよりも少しだけ新しい気付きがあるかもしれません。このブログでも、日々の気づきを少しだけ今後紹介していこうかと思います。