最近実験的にSNSとECの連動についてテストを実施しています。結論から申し上げますとECとSNSの連動は有りで効果的ですが、限定的です。商品が一般的なコモデティ商品であればSNSを活用することはあまり効果的に機能しません。逆に言えば専門性が高い商品でSNSにコミュニティが存在している商品であれば、その商品はSNSで効果的にシェアされ販売につながります。
 
※ここで言うSNSとは主にツイッターのことを指します。フェイスブックページなどのファンを囲うタイプのものは基本的にそれがシェアを産んで売上をつくるというよりも広告の一つの形の用になってしまいます。
 
食品や一般的なデザインの洋服などについてはSNSが直接的なコンバージョンにつながることは考えにくいものがあります。ユニクロの服を買う人がロイヤルティが高くコミュニティが存在しているとは考えにくいですし、ビールを買う人のロイヤルティが高くコミュニティが存在していてもそれはメーカーへの帰属度が高いユーザーということになりEC事業者がそのロイヤルティをコンバージョンに繋がることは考えにくいものが有ります。
 
趣味の消費に近いもの(例えばスポーツなど)、ファッションでも特徴的なもの(例えばゴスロリなど)であれば、SNSにコミュニティが存在しているのでそのコミュニティにうまく参加することができた場合において商品を販売することが可能になります。ただし、特定で特徴的な商品ですのでユーザー側の商品知識が非常に高いので、消費者とコミュニケーションしても十分やっていけるお店でないとこの販売方法はお勧めできません。
 
SNSでは無論ですが商品のことばかりつぶやいたり、投稿したりしてもお客様は反応しません。日常の生活から社会の出来事に関するもの。商品の背景にある歴史やストーリーなどがかけない場合はお客様に響くことはありません。パーソナリティなきSNS投稿は商品販売に繋がりにくいんです。まずはSNSでの戦略立案・ペルソナ策定などからスタートして取り組むべきかと思います。やってみたいけどどうすればいいかなあと思われている企業様はご相談くださいませ。