ヤフーの記事がひと通り出ましたので、書けるかと思い書いてみます。ヤフーショッピングのやろうとしていることは、日本国内のEC化の急激なスピードアップです。日本中に有る商品(さまざまな財)をすべてヤフーのカートで販売しようという大戦略があります。店舗数とかが増えることなどについては、ヤフーにとってはどうでもいいのかもしれません。ヤフーにとって重要なのは今これを読まれている方が目にする全てのモノをネットで販売できるように、購入できるようにすることが目標です。

その上で何が起きるのか?
1.価格競争の激化
これまで小売事業者がビジネスとしてネット通販を考えて事業をおこなっていました。個人が参入することで、予定調和的な市場の値動きは激変していきます。無邪気な素人が暴君のようなプライシングを行ってくるようなことが考えられます。これまでの商売のルールが全く通用しなくなる可能性も大きいものがあります。リスクはチャンスでもあります。これを機会に一気に伸びていく店舗も、一気に後退りする店舗もあることは明白です。コスト体制を見直し、スピード感をもって業務にあたることをおすすめします。

2.周辺市場の活況
ヤフーが全てのシステム開発をすることは不可能です。例えばステップメール、セグメント化し価格を変更してみせるなどのような開発をヤフーが自ら行うことは不可能に近いものが有ります。ヤフーのシステムはまずもって、大量のトラフィックを捌けることが重要になります。次に落ちないサーバーを維持し続けることが重要になります。簡単に述べていますが、日本の商業全てをEC化するつもりで臨んでいるはずなので相当強固なシステムが必要になります。これは苦労すると思います。

では、取りこぼすはずのその他のマーケティングよりのWEB開発はどうなるのか?サードパーティが競って作り、それぞれがヤフー経由で出店者に提供することになります。ここでも競争がおこります。低価格で価値あるものを各システム会社は提供をしなければいけなくなります。ここにも大きなチャンスがあり、個人の優秀なプログラマーが大変素晴らしいシステムをつくることも可能性があります。他方で現在のメインプレイヤーのシステム会社が交代することも考えられます。

これはまだ予測できている入り口の段階のものです。まだまだ先のシナリオが考えられますので、それらは追ってまた書いていくことにします。