先月下旬、有名なCSR先進企業がエコに関連したキャッチコピーの使用を3月末日で全面廃止することを決定した。サブタイトル的にキャッチコピーを全面廃止し、自社のブランドを前面に打ち出し、グローバルで自社ブランドの再構築を図るとのことだ。全くもって正しい判断だと思う。

 

企業はエコを推進するために存在するのではなく、利益を創出することを第一義の目的としている。利益を創出して初めて、雇用を継続することができる。利益を創出して初めて、税金を納めることができる。利益を創出して初めて、事業を継続することができる。利益を創出しないとCSVも社会貢献も環境配慮もない。極端にプラクティカルなロジックではあるが、それが事実だ。環境配慮しても社会貢献してもCSV戦略とろうとも、売上利益が伴わないと事業が存続できない。

 

事業を存続させるためには、社会・環境・経済の経済を強固にしないといけない。その時、その経済状況の成長維持を担保するために環境保全や社会貢献をおこない、ステークホルダーとの関係性を維持し、より良いエコシステムを築く必要がある。これをCSRと呼ぶものだと私は思っている。

 

環境保全しないと企業が活動し続けることはできない!や社会貢献しないと社会のニーズに応えていない!とかいう人たちも居る。間違っていないとも言える。でも、冷静に考えてほしい。どういう人がそういう発言をするのか?企業サイドに立つ人間がそのようなことを声高にさけぶことは考えにくい。そういう活動で便益を得られる人たちはそういうことを言いたがるだろう。そういう声に惑わされることなく、まずは自分の会社の足元をしっかりと見てほしい。

 

まずは経済。それを安定させて成長させるための社会貢献活動であり、環境保全活動だ。この順番を間違うと痛い目にあう。今回の冒頭で書いたCSR先進企業の英断は評価したい。一旦始めたCSR活動を止めたり、後退させることはあってはならない。そんなことはそのCSR先進企業はよくわかっている。それでもキャッチコピーをやめ、コーポレートブランディング強化するという判断はその企業の未来を創る判断だとおもう。そして数年後またより強固なCSR先進企業として世の中をびっくりさせてくれることだと思う。

 

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