昨年本当によくCSV(Creating Shared Value)という言葉を聞いた。マイケル・ポーター先生がぶち上げた新理論なのですが、なんだかしっくりこない。それって戦略的CSRとかいうものとあまり変わらないのではないか?って思う。

CSRをはじめる理由は千差万別ではある。社会に求められて、関連企業に求められて、ステークホルダーに求められて、とかとか。でも、本来は企業存続条件に関わるものであるのではないかと思っています。企業が存続するためには、企業が存在するための生態系が維持できていないと企業は存続刷ることができません。

企業の生態系とは何でしょうか?それはステークホルダーが活性化された状態で維持されている環境のことです。社員が生き生きと仕事をする、顧客が自社サービスや商品を理解して利用してくれる、サプライヤーやパートナーも自社のスタンスや方向性を理解し、協力的態度で事業を支援する、株主や投資家も自社を支援してくれるそんな環境のことです。この環境を維持するためには自社をめぐるエコシステムを健全にしていく必要性があります。

同時にもう一つ上の次元の企業を取り囲む生態系というものもあります。自然環境が不安定な状態になり、人間が住みにくい地球環境になると、社会が不安定になり、企業がサービスや商品を提供できない状態になると企業は存続が不可能になります。

自社の事業サービスや商品を提供し続ける為にはCSR的なアプローチをもってして、企業のエコシステムを潤滑に「健全に育成」し「続ける」必要性があります。それを世に持続発展可能という言葉やクリエイティングシェアードバリューという言葉でアプローチしているのだと私は理解しています。

2013年から5世代後、200年後も生存する企業を目指しより良いエコシステムを築きより良い社会の発展に貢献するCSRを今年も支援していきます。今年もよろしくお願いいたします。