CSRとCSV

By 青田勝秀, 2016年3月27日


CSRとCSVについて、色々な議論があります。色々な理解があります。今一度ちゃんと理解をしていただきたくこれを書いております。マイケル・ポーター先生は2006年に受動的なCSRにから戦略的なCSRに変換すべきだと論文を書かれ、そのあとで共有価値の創造という論文を書かれました。共に共著ですが、共著されているのはマーク・R・クラマー先生。2006年に書かれたことをよりブラッシュアップされて考えられたのが共有価値の創造だったんです。

その文脈を考えれば、CSV=戦略的CSRという理解で正しいことがわかります。同義語であり、同義語でない。経営戦略側から見れば、経営戦略の範囲の拡大である。CSR側から見ればCSRの範囲の拡大である。とも言えます。ただし、注意して欲しいのがマイケル・ポーター先生たちは既存CSRは事業戦略と関係ないからダメだとディスっており、既存のCSRを否定したわけです。バリューチェーン理論(サプライチェーンではありません。)観点でCSRを再考し、CSRをより事業戦略と連動させる形で再構築したものがCSVとなります。故にISO26000やGRIなどのCSRの基準とCSVをあわせて考えようとしてもフィットするものではありません。CSVはCSRを戦略的に再思考したものであり、CSRの各種国際的な基準に適合するものではありません。

CSR=CSV
CSR⇒CSV
CSR≠CSV
どの表現も正しいことになります。大切なのはCSRの解釈をどのように捉えるかという点になります。そもそもCSRという言葉が難しいので、そこから整理しないと日本のCSRは前にすすまないような気がしています。次回はCSRをわかりやすく説明したいと思います。

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