CSRへの期待ともうしあげましても、各社のCSRの方針は違いますので中々期待はしにくいです。とはいえども、敢えて現在CSRの課題とそれの改善に関する希望を書かせていただきます。

1.広告とCSRの違いを明確化
CSRは企業広告や企業広報そしてPRとも違います。しかしながら、広告代理店さまなどの活動の流れの中で企業広報の広報事項の一つであるCSRのが全面になりすぎてしまい、CSRを広告告知として活用しすぎる傾向があります。CSR専門家という方が広告の方が増えてきているのも事実です。自社のCSR活動を面白く、楽しく報じることが問題ではなく、内容が問題だということを認識して欲しいと思っています。それらの活動はCSRコミュニケーションの分野でありCSRとしての本質的な部分とは違います。そこを消費者を始めとするステークホルダーがちゃんと理解できるようになることを期待しています。

2.ステークホルダーに子供を
今年から子供の教育に対してのCSRが徐々にトレンドになりつつあります。トレンドになるのは全く問題ではないと思いますが、CSRは基本的にトレンドとかあってはいけないものだと思っています。一度組み付いたら、結果が出るまで、目標に到達できるまで継続することが大切です。子供に対するCSR活動は少子高齢化が進む日本社会にとっては重要且つ緊急性が高いものだと思っています。この流れをとめず、継続して子供に対してCSR活動を続けていって欲しいとおもいます。

3.IT企業とCSR
今年はようやくネット関連上場企業もゆっくりではありますが、CSR関連活動をはじめるようになりました。もともとはじめてはいたのですが、消極的だったり、方針がなかったりと不明確な物が多かったのですがやっと具体的なものになりはじめた感があります。しかしながらまだまだ、GRIのフォーマット埋めることが出来るほどの内容のCSR活動はされておりません。無論GHGプロトタイプの基準でのGHG算出もされてはいません。大手IT企業が2013年もう一歩CSRをしっかり踏み出してくれれば、IT業界全体がCSRを意識しはじめる良い年になるのではないかと期待しています。

4.中小企業とCSR
CSRは大企業のことだから。というのは既に一昔まえの話しです。既に中小企業の融資基準や公共入札基準にCSRが取り入れられているところさえあります。さいたま市や横浜市などのメガクラスの地方自治体が独自のCSR基準を策定し、その基準を満たす企業に対して認証を行い始めています。この流れは各地の自治体で広く取り入れられる流れになっていくだろうと思っています。同時に大企業のグループ企業などと取引をしている中小企業では既に取引条件にCSRに関する内容のものが入りはじめているところあると聞きます。CSRを自社の強みに変え、成長の糧にし、競争優位を築き、次世代の日本を担う中小企業に期待をしています。

毎年CSRが注目をされていますが、毎年その方向性はより華やかな部分ばかりが取り上げられてしまうことで、本来CSRがで達成すべき内容がぼやけてしまっているように思えます。来年は弊社といたしましても、より一層多くの企業や団体ののCSRコンテンツ・ソーシャルコンテンツ磨きのお手伝いをさせていただきます。