最近若者特に学生がCSRやソーシャルに熱かったりする。でも、CSRっていうものは企業が自社の存続を賭けてステークホルダーと共に持続発展可能な社会を形成することなので、微妙にズレがある。企業のインターンでCSRのプロジェクトに参加してみたりしているようだが、そもそも当該企業のDNAを自ら持ち合わせていないのに、CSRのプロジェクトに参加させる企業も企業だと思う。であれば、インターンとしてではなく消費者としてステークホルダーとしてステークホルダーエンゲージメントとして起用するべきだと思う。

就活中の学生のCSRに感銘を受けた!という志望動機は完全否定はしないが、表層的にCSRに感銘を受けたというスタンスはいただけない。CSRを通じて、企業を取り囲むエコシステムの構築と新規開拓を行おうとする姿勢に感銘を受けたというのであれば100歩譲っていいのではないかと思う。社会貢献活動に感銘を受けた!ということであれば、自分でNPOをたちあげて活動をすればいいだけのことなのだ。アメリカでは中学生でも小学生でも親の指導を受けながらNPOをたちあげて運営している事例もある。

でも、なんでまたCSRやソーシャルにこんあに熱くなるのか?これは一つの大きな流れではないかと思う。成長拡大を正義として、開発を繰り返した日本社会が成熟を認めその成熟の中でどうすれば生存していけるのか?という課題を抱えている。政府や行政がサービスしきれない部分を自分たちで担っていこうという気概であって欲しいと思う。もう一つの可能性は「俺が、私が、日本を変える」という若者特有の熱なのかもしれない。江戸時代幕末に維新の志士がそうだったように、1970年代学生運動がそうだったように、若者独特の社会に対する熱をCSRやソーシャルという熱に昇華させているのかもしれない。

そういう気概はあるべきだし、そういう機運が強いと世の中は少しでも変わる可能性はある。戦後68年。様々な景気を経て、成熟化した日本に若者のソーシャルの熱がどう伝わり、どう社会を変えていくのか?2013年に期待している動きの一つだ。そこでひとつ、若者にお願いがある。若者にはイノベーションを産む力がある。既存の体制や企業や団体に頼らずアクションしてみてはどうだろうか?企業や団体に寄生せず、独立独歩でチャレンジし、イノベーションを引き起こしてみないか?ふと、色々なブログを見ながら考えてみた。