以前、パチンコ業界しで最大手のプレイグラフさんにパチンコ業界のCSRについてお話しました。再考をくわえて今回書きなおしてみます。パチンコ業界ではCSRが幾つかの階層になっています。

1.メーカーにおけるCSR
大手メーカーで上場している規模のメーカーだとCSRは行っていますが、未上場のメーカーさんはCSRの打ち出しはしていません。セガサミーホールディングスさんは持ち株会社ですので、色々な形でCSR活動を行われています。面白いところで言うと台の再利用などを行われており、遊技機機のリサイクルなど環境配慮を積極的に行われているところでしょうか?

2.大手ホールにおけるCSR
全国展開している大手ホールさんですと、ガイアさん、マルハンさん、ダイナムさんなどは積極的にCSR活動をおこなっていらっしゃいます。マルハンさんのみがステークホルダーに対する考え方をしっかり表明されており、ISO26000基準で活動をされているようでした。

3.中小ホールにおけるCSR
中小ホールでのCSRは町の美化活動などがメインのCSRとして行われている状況かと思います。その他で言えば寄付や募金などが多いように見受けます。

さて、大前提としてパチンコ業界がCSRしていいのか?という話があります。以前、タバコ会社はタバコ自体が害で悪なのでCSRはしても意味がないとおっしゃっている方もいらっしゃいました。私はそんなことは無いと思っています。企業体として存在しているだけでも意義はあります。その企業体が存続し継続するためにはステークホルダーと健全な関係を維持運営していかなければいけません。故にパチンコ業界の全ての企業はCSR活動を行うべきだと思います。

階層によっては意識の差が激しく、実施されていないところが多いのも実情では有ります。しかし、実際には実施されているのに正しくコミュニケーションができていない企業も多いのではないかと思います。例えばゴミ拾い。ゴミ拾いをするだけならば慈善活動です。地域の人の役に立ちたい、地域社会に貢献し、地域社会に必要な企業だと思って頼られたいという行動の裏にある気持ちが伝わっているか?それを積極的にコミュニケーションしようとしているか?というと疑わしいものがあります。

今、パチンコ業界で当然の様に行われている地域社会貢献活動や消費者との対話そして取引業者との対話それぞれがCSRである可能性は十分にあります。相手のことを考えておこなっているんですよと対応するステークホルダーにちゃんと伝えることができれば
1.店舗ブランドの再構築
2.集客の助力
3.従業員の離職低下
結果として稼働の向上、出荷台数の増加などにつながる可能性は十分にあると思います。

単なる社会貢献。社会貢献ありきではなく、相手への思い、企業の存続をかけた活動だということをちゃんと伝えてみませんか?